第9話|工務店提携ローンにしてしまった理由

せやまるのいえづくり

📝この記事のポイントまとめ

  • 工務店提携ローンはスムーズだったが、情報比較の余地はあった
  • 団信・金利タイプ・繰上返済などの条件は契約前にチェックすべき
  • 契約書は事前に読み込み、疑問は担当者に確認しておいた方がいい
  • AIに聞くのも一つの手段。不安を感じたら、それは大事なサイン
  • 家賃感覚で判断せず、「返せる額」を軸にすべきだった

土地が決まったら、すぐローンの話が始まった

土地の契約が終わると、すぐに住宅ローンの本審査と契約の話が始まりました。(自分たちのスケジュールでは、この期間に猶予はなかったです。)
事前審査は通っていて、提携銀行で進めればスムーズにいくとのことでした。
金利は変動で0.78%、土地ローン借入額は約3000万円。月々の返済はおよそ7万円台。

選択肢としては、ネット銀行や他の地銀も検討するつもりでした。
でも、仕事・育児・家づくりの打ち合わせが重なり、情報収集の時間が取れませんでした。
最終的には、工務店提携の住宅ローンを選びました


提携ローンを選んだ理由と、そのときの判断

  • 事前審査はすでに通っていた
  • 工務店や不動産とも連携しやすい
  • 手続きが簡単でスケジュールの遅れがない(工務店の方はここを心配して、ネット銀行のローンはおすすめしてくれませんでした。)

当時は、「まだ十分に低金利だし、これでいいか」という気持ちが強かったです。
でも、今になって思うと「本当にベストだったか?」という後悔が残ります。


地味に面倒だった、ローン審査の準備

実際に面倒だったのは、ローン契約前の準備。

源泉徴収票、課税証明書、住民票、印鑑証明…。
共働きなので、役所に行くタイミングを調整するだけでも大変でした。
(もし、複数の銀行に本申し込みする際は、一度に必要な部数を取っておくことがオススメですよ!)

しかも名古屋市では、2025年6月現在、コンビニで住民票が取れません。(令和8年導入予定とのこと。)
子どもを保育園に送ってから区役所に寄るなど、地味に負担がありました。

審査より、その前の書類集めのほうがしんどかったかもしれません。


「借りられる額」ではなく、「返せる額」で考えるべきだった

住宅ローンは「いくら借りられるか」ではなく、「いくらなら無理なく返せるか」で決めるべきでした。

銀行は問題なく約3000万円(建物ローン込では約7000万円)を貸してくれましたが、
実際の生活では、教育費・物価上昇・老後資金・建物の修繕費なども含めて考える必要があります。

よく「家賃とローンは比較するな」と言われるけれど、
当時の僕たちは“家賃感覚”で支払い額を考えてしまいました。

自分たちで安心して返せる額(妻が無収入になっても教育費等を賄えるか)を見積もると、毎月の支払を2万円ほど下げると余裕が出る試算となりました。(ローン契約後に実施。)
ちなみに、頭金約450万円で毎月の支払額が約1万円下がります。

ですが、住宅ローン減税を13年間でほぼマックスもらうにはちょうど良い金額でもあったので、結果オーライと思っています。

【参考】
どうしたら、住宅ローン減税をマックス受けられるかは、以下のように考えます。
年末のローン残高(我が家の条件では、最大4000万円)に対して0.7%を所得税(一部住民税)から控除できるので、13年後のローン残高が4000万円となるのが取りこぼしなく制度を活用できます。
毎年28万円(13年間に限る)は毎月2万円の支払額の減額以上の効果あり。

またの機会に詳しく話します。


ローン契約書は、穴が空くほど読み込んだ

契約書は事前にもらって、夫婦で何度も確認しました。
難しい表現や、読んでも意味が取りにくい条項が多くあり大変でした。

説明と矛盾しているように見える部分があり、銀行に連絡して何度も確認しました。
「この理解で合ってますか?」と何度も問い合わせたうえで、実際に表現を直してもらった箇所もあります。(具体的には、私たちに適用すべき条項が該当しないとの記載となっていました。)

ローン契約は、万が一のときにこの書類に沿って処理されます。特別対応はないです。
「読まずにサイン」では済まされないものだと実感しました。


AIに聞いて不安になったことも、実は大事な感覚だった

時間がない中、わかりにくい条文をAIに確認したこともあります。
すると「リスクがあるかもしれません」「再確認をおすすめします」という答えが返ってきて、逆に不安になりました。

けれど、そのとき**「自分がちゃんと理解しきれていない」ことに気づくことができました**。
むしろ、そうした不安や違和感を放置しないことが大事でした。

写真から文字を読み取るアプリやGoogle Pixelのレンズ機能を活用すれば、印刷された契約書でも一瞬で文字起こしでき、AIですぐに確認することができますよ!


契約当日。想像よりあっさり終わった

銀行の応接室で、担当者の説明を受けながら、書類に署名・捺印を繰り返すだけです。
驚くほどスムーズで、時間も30分程度でその後は入金待ちでです。

「これだけで、40年のローンを背負うんだな」と思うと、とてもあっさりでした。
雑談してたら、手続きが終わりました。


まとめ:ベストな選択とは言えなかったけど、納得して前に進んだ

他の銀行を比較すれば、もっと良い条件があったかもしれません。

けれど、そのときの自分たちにとっては、情報と時間の中でできる最善の判断だったように感じます。

今思えば、登録だけして活用しなかったモゲチェックなどネット銀行のローンに挑戦すればよかったです。

他の記事では、元利均等、元利均等をどう考えたか、住宅ローン控除を考慮したローンの考えなど、ローンを選択したより具体的な内容について共有できたらと思います。(だいたいはローン契約して時間ができてから後付けで納得させている部分もあります・・・)

ここまで読んでいただき、本当にありがとうございました。


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