こんにちは、せやまるです。
今回は、家づくりの初期に「これ、知らなかったら損してたかも…」と本気で思った体験をお話しします。
■この記事でわかること
- 初めての不動産訪問で得たリアルな学び
- 無知だったからこそ危なかったと感じたエピソード
- パパとして“任せきり”をやめた理由
- 家づくり初心者が最初にやってよかった行動とは?
■最初の不動産屋で、価値観がひっくり返された
土地探しを始めてすぐ、気になる物件を見つけて、人生で初めて不動産屋に予約して行きました。
正直ちょっと緊張していました。営業されるのかな、騙されないかな…と。
でも、出てきたのは“THE 職人”みたいな人。
実はその方、本業は大工さんで、傍らで不動産業もされているとのことでした。
「現場でずっとやってきたからさ、不動産のヤバさもずっと見てきたんだよ」
「だから“建てる側の目線”で土地を見られるように、自分で始めたの」
正直、驚きました。でも、話を聞くうちにその言葉に納得。
土地選びの落とし穴、業界のグレーな部分、後悔しやすいポイント…。
売るためじゃなく、“住む人のため”に話してくれているのが伝わってきました。
■建築条件・越境・接道義務…初耳だらけで焦った
その場で聞いたのは、こんな内容。
- 「この土地、建築条件付きだから他の工務店では建てられないよ」
- 「この塀、ちょっと越境してるかもね。覚書を取る必要があるかも」
- 「この道、見た目は広いけど、測ると4mない。場合によっては再建築不可になるよ」
…なにそれ??
初心者の僕たちには、まるで暗号みたいな言葉ばかりでした。
でも、その大工さんは「知ってる人だけが得をする、それがこの世界なんだよ」と、丁寧に説明してくれました。
そして最後にこう言いました。
「これはフィクションだけど、かなりリアルだよ」
と言って手渡してくれたのが――漫画**『正直不動産』**。
■『正直不動産』との出会いが、僕らのスイッチを入れた
その日の夜、さっそく読み始めた僕とせやまま。
軽い気持ちで読み始めたのに、ページをめくる手が止まりませんでした。
- 営業マンが自分の都合で物件を紹介する話
- 「重要事項説明」は形式だけで済まされる現実
- 買ってから「こんなはずじゃなかった」と後悔する人々
読めば読むほど、
「あのまま何も知らずに進んでたら、ウチも危なかったよね…」
と2人で顔を見合わせることになりました。
■実際に、危なかったかもしれない土地もあった
実は、契約寸前まで検討した“古家付きの土地”がありました。
駅近・保育園も徒歩圏・景色も良し・価格も安め。かなり好条件に見えました。
ただ、不動産屋さんからはこう言われました。
「僕はあまりおすすめしないけど…気になるなら工務店さんにも確認してみて」
その言葉を受けて、僕たちはせやま印工務店に相談。
実際に間取りを仮で描いてもらい、「建てられるかどうか」をしっかり見てもらいました。
その結果――
- 土地が狭くて、僕たちの理想だった「1階完結の間取り」がどうしても入らない
- 法令制限が厳しく、思っていたよりも小さな家しか建てられない
- さらに、造成費だけで約500万円かかるという試算…
「見た目の価格だけで判断してたら、後悔してたかもしれない…」
そう強く感じた瞬間でした。
■不動産と工務店、“両方の視点”が必要だと実感
この経験から僕たちは、「土地の判断は、不動産の話だけでは不十分」と痛感しました。
なぜなら――
家を実際に建てる工務店の目線がなければ、“希望の暮らしが叶う土地か”はわからないから。
しかも、工務店側は「建てられれば自社の利益になる」立場です。
だからこそ、**まっとうな工務店であれば必ず“味方になってくれる”**はず。
せやま印工務店の担当さんは、土地を売ることにも建てることにもメリットがあるはずなのに、
「この土地で“希望通りの暮らし”は実現しにくいかもしれませんね」と正直に伝えてくれました。
あの時、工務店にも確認していなかったら、僕たちは買っていたかもしれない。
そう考えると今でもゾッとします。
■無知を脱するために、僕たちがやった5つのこと
知識がなくても、今の自分にできることはある。
僕たちはまず、こんな行動から始めました。
- スーモ・アットホームを毎日チェックして相場観を養う
- 古家付きの土地にも足を運んで、現地の空気を感じる
- 朝・昼・夜、平日・休日、何度も時間帯を変えてエリアを歩く
- Googleマップと口コミで、周辺環境をできる限りチェック
- 気になる土地があれば、工務店に「建てられるか?」を即相談
これだけでも、「危ない土地を買わずに済んだ」場面が何度もありました。
■パパとして、“知らない”を理由に任せきりにしないと決めた
最初は「せやままがちゃんと調べてくれてるし…」と任せがちだった僕。
でもこの出来事を経て、気づいたんです。
「家族を守るためには、僕もちゃんと知っておかないといけない」
それ以来、「わからないことは一緒に調べる」「知らないまま進まない」を夫婦のルールにしています。
■まとめ:全部覚えなくてもいい。でも、“気づける”ことが大事
不動産の専門用語やルールなんて、最初は誰もわかりません。
でも、「あれ?これって大丈夫?」と引っかかる感覚があるだけで、調べるきっかけになります。
無知はカモ。でも、“気づける人”は守られる。
そして、“動ける人”は後悔しない。
✅ 今日からできる小さな一歩
- スーモで自分の住むエリアの土地を1件見てみる
- 「建ぺい率」「接道義務」って何かを調べてみる
- 気になる土地が出てきたら、工務店にも見てもらう癖をつける
全部覚える必要なんてない。
でも、「調べてみよう」と思える力が、家づくりの安心感につながると僕たちは実感しました。
🔜次回予告:「不動産会社に行く前に知っておいてよかった5つの基礎知識」
接道義務?建ぺい率?用途地域?
専門用語に圧倒されないために、次回は僕たちが最初に覚えてよかったと実感した、不動産の基本知識5選をまとめます!
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