第10話|間取りは“暮らし”と“モノ”で変わる。収納のバランスに悩んだ僕たちの選択

せやまるのいえづくり

間取りに迷っている方へ。 なんとなく良さそう、で決めるのはちょっと待って。暮らしやモノの量を見直すだけで、もっと納得できる間取りになるかもしれません。

家づくりをはじめた頃、正直「間取りって、数あるプランから決めるだけ」と思っていました。 でも実際には自分たちの暮らしにあったプランをもらって検討していきました。(ここが規格住宅と注文住宅の違うところです。)

検討する中で、 一番悩んだのは“収納”と“暮らし方”のバランスです。
今回は、我が家が間取りを決めるまでに感じたリアルな葛藤と、プロに相談して見えてきたことをまとめます。

ちなみに、契約前の話ですので、あしからず…


■ 最初の提案間取りは「ほぼこれで決まり」と思っていた

間取りヒアリングを経て、せやま印工務店から出てきた提案は、 自分たちの要望がしっかり反映されていて、「これでほぼいけそう」と思えるものでした。

でも、ふと気になったのが「収納、これで足りるのか…?」という点。

最初の図面では、各部屋に最低限の収納はあるものの、 アパート生活でモノの置き場に困っていた経験から「もっと欲しいかも」と不安に。


■ 収納を増やしすぎた結果、間取りが崩れた

不安が先行して、「念のため」で収納をあちこちに追加していった結果、 リビングが狭くなったり、動線が複雑になったり…。

結果的に“収納優先の家”になってしまい、「本当にこれで良かったんだっけ?」と、また振り出しに戻ってしまいました。


■ モノの棚卸しをしてみた

そこでやったのが、「我が家の持ち物、実際どれくらいあるんだろう?」という棚卸し作業。(とても大変ですが、絶対にやるべき!!)

  • 季節ごとの衣類
  • 子どものおもちゃ
  • ベビーカーや布団などの大型アイテム
  • キッチンのストックや家電
  • 想定できる将来の荷物 等々

実際にリストアップしてみると、 「ここは絶対に必要」「ここは別になくてもなんとかなる」が見えてきました。

この作業だけでも、「ただ増やせば安心」という思い込みがなくなり、 “暮らしに合った収納”を考えるきっかけになりました。


■ ココナラで第三者の意見を聞いてみた

正直に言うと、「もっと他の家の実例を見ておけばよかった」とも思いました。 InstagramやYouTubeでも間取り紹介は見ていたものの、自分たちの暮らしに落とし込む視点が足りなかったなと反省。

そこで、間取りのセカンドオピニオンとして使ったのが「ココナラ」。 建築士の資格を持つ方にお願いして、収納量を中心に動線・将来の可変性などを診断してもらいました。

結果、収納に関して指摘されたのは以下のような点:

  • 収納率が6%程度で一般的な収納率よりも少ない
  • 物の使う場所と収納の位置が離れていて、片づけにくい

そして、提案されたのは、
・回遊動線を無くして収納量アップ。
・子育て時期に合わせた収納量を変化できるように畳スペースに可変性を持たせる。(収納が足りない時期は思い切って収納スペースにできるように。)

具体的に修正した間取りはとても納得するもので、すべてではないですが、一部せやま印工務店に相談して間取りに反映してもらいました。


■ “収納率10%~15%”のワナ。数字より大事なこと


収納について調べているとよく出てくるのが「収納率10%~15%」という目安。 確かに参考にはなりますが、それが自分たちの暮らしに合っているかはまた別の話です。

たとえば、30坪(≒100㎡)の家なら、10%=3坪(≒10㎡)が収納スペースという計算。 建物価格が3,000万円なら、収納部分だけで300万円相当ということに。 ローンを40年で組めば、およそ4年間は“収納のために”返済している計算になります。

収納はジャストサイズがベストサイズ。

「不安だからとにかく増やす」ではなく、 自分たちの“暮らし”と“モノの量”に本当に合ったサイズを考えるべきだと強く感じました。

我が家の場合、実際に試算してみたら「7%前後」で十分そうだという結論に。(意外とミニマリスト!?)

理由は:

  • 収納家具で代用できる部分も多い
  • モノの量を減らす工夫ができる
  • 子どもの成長とともに収納の役割も変わる

つまり、収納は“量”より“内容”と“場所”が大事なんだと気づきました。

そして、“収納は限りがある”と決めることで、 それ以上ものを増やさない生活になる(はず)という意識も芽生えました。

ココナラ(第三者のプロ)のアドバイスもあり、不安な気持ちはありません。

驚いたことに、せやま印工務店さんと最初にヒアリングしたときに、ほかの人と比較して自分たちがあまり物を持っていないと判断していたようで、収納はほどほどにしていただいてたようです。(すごい!)


■ どうしても入れたい住宅設備は早めに伝えるべきだった

もうひとつ、実感した大事なことがあります。

どうしても入れたい住宅設備や仕様があるなら、できるだけ早く伝えること。

例えば、「乾太くんを入れたい」「パントリーに冷凍庫を置きたい」など、 “どうしても叶えたいこだわり”があるなら、 それに合わせて間取りを調整してもらう必要があります。

もちろん、基本は「間取りに合う設備を選ぶ」のがバランス的にはおすすめです。 でも、後から「これも入れたい」「やっぱりこうしたい」と言い出すと…

ハムスターのように、同じ場所をぐるぐる走ることになります。

走っているのに、ちっとも前に進まないような感覚。 限られた打ち合わせ時間だからこそ、『これほしいなんて言ったら贅沢かな?』とか『本当に欲しいか分からないし・・・』と要望を出し渋りするのではなく、「気になっている間取り・設備はとりあえず言っとく!最初の要望出し!」が本当に大切なんだと痛感しました。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

コメント

タイトルとURLをコピーしました